あなたは、「中古マンションを安く購入したら汚くてびっくりした」なんて経験ありませんか?
中古マンションの売買では、売買成立後に「排水管が故障していた」「キッチンの換気扇が動かない」などが発覚してトラブルになることもあるんです。
このようなトラブルを避けるためにも、中古マンションのハウスクリーニングは必要不可欠です。
本記事では、中古マンションの清掃は売り主と買い主どちらがするべきなのか、ハウスクリーニングを行うべき理由、事例、料金相場などを紹介します。
中古マンションは売り主がきれいにしてくれるとは限らない?
中古マンションを購入する際、新築マンションとの違いは「どんな状態で部屋を引き渡されるかわからない」ということです。
新築マンションは、完成後に必ず売り主がハウスクリーニングをしてから買い主に引き渡すことになっています。
しかし、中古マンションは、売り主がクリーニングしないで物件を引き渡すこともあるんです。「え?それって許されるの?」と思うかもしれませんが、中古マンションの売買契約において、ハウスクリーニングを売り主がやらなければならないという決まりはありません。
売り主と買い主が売買契約する際に、どちらがクリーニングをするかを決めることになっています。
マンションに大きな損害があれば、引き渡しまでに売り主が修理しておく必要がありますが、汚れや少しの傷みは売り主がきれいにしてくれるとは限らないんです。
そのため、契約時にお互いが納得行くように話し合うことが大切です。
中古マンションは、売り主がハウスクリーニングをする決まりはない!
中古マンションのハウスクリーニングを行うべき2つの理由
中古マンションの売買には必要不可欠であるハウスクリーニング。
中古マンションのハウスクリーニングは、売り主にも買い主にもメリットがあります。
①売り主側のメリット
売り主にとってのハウスクリーニングをするメリットは、「持ち家を相場よりも高い値段で売れる可能性が高くなる」ということです。
どんな人でも、きれいな部屋に住みたいものですよね。
マンションの部屋が汚れている場合、購入者から「リフォームの必要があるのでその分値下げしてほしい」と値引き交渉されてしまうことがほとんどです。
リフォームは安くても100万円ほどかかってしまうので、そのくらいの値引きを覚悟する必要があります。
自分の持ち家を相場、もしくは相場以上で売りたい人は、ハウスクリーニングを利用してきれいな状態で売りに出すことがポイントです。
きれいな状態にしたマンションは、募集広告に「ハウスクリーニング済」と記載することができるので、内見申し込みの確率も上がります。
また部屋をきれいな状態にしておけば、実際に内見に来た人からの印象も良くなるので、早期に売却できる可能性が高まるんです。
早期に売ることができれば、相場以上の値段で売れる可能性がより上がります。
できるだけ高い値段で売却した人は、トイレや水回りなど部分的にでもハウスクリーニングを利用するのがおすすめです。
②買い主側のメリット
売り主にとってのハウスクリーニングをするメリットは、「きれいな状態の家で新生活が始められる」ということです。
中古マンションであっても、できる限り前の住人の生活の名残を消してから新生活を始めたいですよね。
中古マンションは、基本的に「現状有姿渡し」といって、売り主がハウスクリーニングなどを入れることなく物件を引き渡すケースが多いようです。
また、「ハウスクリーニング済」と記載されている物件であったとしても、内見用に最低限の掃除しかされていないこともあります。
新しい家で新生活を気持ちよく送るためには、入居前にプロに掃除をしてもらうことがおすすめです。
ここまでで、中古マンションのハウスクリーニングを行うべき理由がわかってもらえたのではないでしょうか。次は、プロがどこまで掃除してくれるのか、事例を見ていきましょう。
中古マンションのハウスクリーニング事例
中古マンションのハウスクリーニングの掃除範囲は、キッチン、レンジフード・換気扇、浴室、トイレ、洗面所、フロア、エアコン、窓です。
素人では掃除が大変な、水回りやエアコンまでしっかりプロが掃除してくれて、ピカピカな状態に戻してくれます。
特に、フロアのハウスクリーニングがおすすめです。
フロアは面積が広く、買い主の目に留まりやすい場所です。ワックスがけまで行いピカピカにしておくことで新築と勘違いさせるほど見た目が変わってきます。
ちなみに、中古マンションのハウスクリーニングにかかる期間は、1日~10日。
依頼する時期や、スタッフの人数によって変わるため期間がまちまちです。
できるだけ短期間で安くハウスクリーニングを利用したい人は、繁忙期を避けて利用することがおすすめです。
ハウスクリーニング業界の繁忙期は3~4月の春の引っ越しシーズン、7月~8月の夏のエアコンスクリーニングシーズン、12月の年末シーズンです。
この時期を避けることで、業者によっては「3~4割」も安くなることもあるようです。
とは言っても、「そもそも中古マンションの料金相場ってどのくらいなの?」と思いますよね。では、最後に料金相場を見ていきましょう。
中古マンションのハウスクリーニング料金相場
中古マンションのハウスクリーニング料金相場は、部屋の大きさや間取りによって変わってきます。
1R・1K・1DKは25,000~35,000円
1LDK・2DKは44,000円
2LDK・3DKは50,000円
3LDK・4DKは55,000~59,000円
4LDK・5DKは65,000円
となっています。
業者によって、洗浄のレベルが異なっていたり、独自の技術を使っていたりと、細かい部分の差がありますが、掃除範囲はほぼ同じです。
ハウスクリーニングを利用する際は、値段を重視してあまりにも安い業者に依頼してしまうと、「結局全然きれいにならずプロに頼んだ意味がなかった…」ということにもなりかねないので注意しましょう。
安さだけで業者を決めるのは要注意!
中古マンションの売買トラブルを避けるにはハウスクリーニングを!
中古マンションの売買契約において、売り主がハウスクリーニングをしなければならないという決まりはありません。
しかし、決まりがないからこそ、売買契約時に売り主と買い主の間でどちらがハウスクリーニングをするかきちんと決める必要があります。
今回紹介したハウスクリーニングのメリットや料金相場を理解して、お互いが納得できる契約をするようにしましょう。
そうすることで後々のトラブルを回避できるはずです。