毎日使うキッチン。あなたはしっかり掃除できていますか?
「毎日軽く拭いてはいたけど、気づいたらギトギトの油汚れがこびりついてしまった…」なんて人も少なくないでしょう。
毎日使う場所だからこそ、しっかり掃除して清潔な状態で使いたいですよね。
本記事では、油汚れのトラブルや効果的な掃除方法、ハウスクリーニングの料金相場について紹介します。
油汚れを放置するとどうなる?
キッチンの中で目立ってくる汚れといえば、油汚れですよね。
油汚れをそのままにしておくと2つのトラブルの原因になってしまうんです。
①換気扇が機能しなくなる
換気扇の油汚れを放置してしまうと、換気機能が50%くらいにまで落ちてしまいます。
換気扇は、プロペラが回ることで、室内の空気を室外に出しています。
そのため、プロペラに油汚れがつくと回転バランスが悪くなって、ちゃんと換気することができなくなるんです。
あなたの家の換気扇は、「ブォー」と大きな音がしませんか?
もし大きな音がしていたら、それは油汚れがかなり溜まっている証拠です。
すぐに掃除することをおすすめします。
②火災の原因になる
一番気をつけてほしいのが、油汚れによる火災です。
「火災?そんなことあるの?」と思いますよね。
飲食店で起こる火災は、換気扇ダクト内の油汚れが大きな原因です。
自宅で火柱が立つような料理はなかなかしないかもしれませんが、フランベなど特別な調理をする際には注意が必要です。
しかも自宅では、飲食店と違って換気扇ダクトを掃除する習慣がありません。あなたが思っているよりも油汚れが溜まっているんです。
自宅の換気扇は大丈夫かなと思った方は、定期的にプロに頼んで綺麗にしておくことをおすすめします。
とはいっても、自力でできる掃除方法が知りたいという人もいるでしょう。ここからは、しつこい油汚れもしっかり落とせる掃除方法を見ていきます。
油汚れに最適な掃除方法
油汚れに効果抜群の掃除方法は2つです。以下では、必要な道具や掃除の流れを紹介します。
①洗剤の浸け置き
油汚れには、洗剤を塗布してから一定時間置くことが1番効率的な掃除方法です。
浸け置きによる掃除は、ひどい汚れを落とすのに効果的。ガスコンロの五徳や魚焼きグリル、換気扇のフィルターなど取り外せるパーツはこの方法で掃除することをおすすめします。
必要な道具は、
ゴム手袋
新聞紙
重曹
タオル(2枚)
大きめのゴミ袋(2枚)
以上の5つです。
では次に、掃除の流れを見ていきましょう。
まずは、ガスコンロを汚さないように新聞紙を敷きます。
次に、ゴム手袋を着用して、魚焼きグリルや換気扇のフィルター、ファンなど取り外せるパーツを回収します。
この時、ファンを止めている真ん中のネジは他のパーツとは違い、時計回りで緩むようになっているので注意してください。
掃除したいパーツを回収したら、ゴミ袋を使って浸け置きしていきます。
シンクにタオルを敷き、その上にゴミ袋を2重にして置きます。ゴミ袋の中に回収したパーツをすべて入れて、45~50℃のお湯をパーツが浸かるくらい入れましょう。
油汚れは、低い温度の水で洗っても落ちません。ポイントは50℃くらいのお湯で洗うことです。
お湯を入れたら重曹を100g程度入れましょう。
重曹を入れすぎてしまうと塗装が剥げてしまう可能性があるので入れすぎないように注意してください。
後は空気が入らないようにゴミ袋の口を結んで、そのまま10分~20分浸け置きしましょう。
浸け置きは50℃くらいのお湯で!
②重曹スプレー
もう1つの効果的な掃除方法は、重曹スプレーです。
浸け置きをしている間に、コンロ台やキッチンの壁、取り外しできなかったパーツなどは重曹スプレーを使って掃除しましょう。
必要な道具は
重曹
スプレー容器
歯ブラシ
スポンジ
雑巾(2枚)
以上の5つです。
まずは、約40℃のお湯100mlに小さじ1くらいの重曹をよく混ぜて重曹水を作ります。
できた重曹水はスプレー容器に入れましょう。
ポイントは、重曹スプレーをスポンジに吹き付けて掃除することです。
重曹スプレーを掃除箇所に直接吹きかけてしまうと、洗剤の筋がシミのようになってしまうことがあるので必ずスポンジを使うことをおすすめします。
スポンジで汚れを拭き取ったら、お湯に浸して絞った雑巾で水拭きし、その後乾いた雑巾で乾拭きしましょう。ここまでやれば、浸け置きが終わっている頃です。
浸け置き後は、油汚れが浮き上がっている状態です。細かい部分は歯ブラシを使ってこすり洗いしましょう。
この時、歯ブラシは毛先を半分カットしておくのがポイントです。一気に汚れを落とすことができます。
ただ、換気扇のファンを浸け置きした場合はむやみにこすり洗いしてはいけません。
ファンは、「バランサー」と呼ばれる部品を動かさないようにしましょう。バランサーを動かすと組み立てた時にきちんと回らなくなってしまう原因になってしまうので注意が必要です。
こすり洗いが終わったら雑巾で水拭きをし、その後乾拭きをして掃除完了です。
重曹スプレーは直接ではなく、スポンジに吹きかけて使おう
自力での掃除は、簡単にできるようで気をつけなければいけないこともあります。「自分で掃除したせいで、機械が壊れてしまった…」なんてことを防ぎたい人は定期的に掃除のプロにお任せすることがおすすめです。
では、プロに頼んだ場合の料金相場はどのくらいなのでしょうか。
油汚れのハウスクリーニングの料金相場
油汚れのハウスクリーニングは、キッチンクリーニングと換気扇クリーニングの2種類あります。
①キッチンクリーニング
キッチンクリーニングは、基本的にはシンクとガスコンロの掃除がメインです。
業者によっては、無料で魚焼きグリルを掃除してくれたり、床や壁などの広範囲の掃除をしてくれるところもあるようです。
気になる料金相場は、15,000~18,000円。所要時間は2~3時間です。
こびりついた油汚れは綺麗にするのに時間がかかるため、ハウスクリーニングの中でも若干料金が高めになっています。しかし、プロに頼めば、業務用洗剤や熱湯で洗浄してくれるので、自力で掃除するよりも確実に綺麗になります。
②換気扇クリーニング
換気扇クリーニングは換気扇の細かいパーツまですべて分解して掃除してくれます。
気になる料金相場は15,000円~20,000円です。所要時間は2時間半~3時間になっています。
換気扇クリーニングに関して細かく知りたい人は、是非こちらの記事を参考にしてみてください。
頑固な油汚れはプロに任せてピカピカに!
家庭の掃除の中でも厄介なのが油汚れです。
毎日ちゃんと掃除しているつもりでいても、気づいたら頑固な油汚れになってしまっている人も少なくないはず。
他の掃除もしなければならない中、時間のかかる掃除は後回しにしがちですよね。
そんな時は、あなたも一度プロに頼んでピカピカにしてもらってはいかがでしょうか。