子供が巣立ったり、親が亡くなったりすると空き部屋ができるタイミングがありますよね。
あなたは、空き部屋や空き家の掃除を定期的にしていますか?
「誰も使っていないから、汚れてないだろうし…」と長い間掃除していない人も少なくないでしょう。
しかし、誰も使っていない部屋であってもほこりなどの汚れが少しずつ溜まっているんです。空き家においては定期的に掃除しないと、劣化が進んでしまいます。
本記事では、空室・空き家のハウスクリーニングとは一体なにか、掃除の事例、料金相場を紹介します。
空室・空き家のハウスクリーニングって?
ハウスクリーニング業者は「空室(空き家)ハウスクリーニング」というプランを用意しています。
この場合のハウスクリーニングは「住んでいる人がおらず、家具や家電が一切ない状態で行われる掃除」のことをいいます。
利用するタイミングとしては、賃貸物件に入居する前や退去した後。
その他には、親が亡くなり実家が空き家になった時に利用する人もいます。
ここで1つ注意してほしいのは、空き家のハウスクリーニングでは、遺品整理や不要品の回収はしてくれないということ。
空き家のハウスクリーニングはあくまで、「家具や家電が一切ない状態」の家を掃除するプランです。
そのため、空き家のハウスクリーニングを利用する際には、自分で不用品などを回収しておく必要があります。
業者が空き家に到着してから「え、この状態じゃ掃除してくれないの?」とならないように注意しましょう。
もし空き家の整理までお願いしたい場合は、ハウスクリーニングの他に「片付け」「不用品回収」までしてくれる業者を選ぶことがおすすめです。
空室・空き家のハウスクリーニングは、部屋に「家具や家電が一切ない状態」にしてから利用しよう!
空室・空き家ハウスクリーニングの事例
空室・空き家ハウスクリーニングがどんなプランなのか理解したところで、次は事例を見ていきましょう。
空室・空き家ハウスクリーニングは、通常6~7時間かけて行われます。
掃除箇所は、各部屋の床や壁、天井、キッチン、トイレ、浴室、窓、サッシ、玄関まで。家の中を一通り掃除してくれます。
プロは、最短で掃除が完了できるように、効率を考えて掃除の順番を組んでいます。
基本は「上から下」の順に掃除していきいます。
1.〈各部屋の掃除〉
部屋の掃除をする時は、一番高いところにある照明器具からスタートです。
その次にカーテンレールや窓枠など高いところにあるものを掃除します。その次に壁、そして最後に床です。
下から掃除し始めると、上を掃除した時にほこりが下に落ちてしまい、二度手間になってしまいます。効率良く最短ルートで掃除するためには、「上から下」がポイントになります。
2.〈キッチン〉
キッチンの掃除では、まず、天井や壁面のほこりを取り除きます。
その次に食器棚や備品の洗浄と拭き上げ、最後に床の拭き上げを行います。
洗浄の際には、専用の洗剤を使って掃除してくれるので安心です。
ちなみに、グリルやレンジの内部の掃除はオプション料金で引き受けてくれます。
「ガスコンロの油汚れがひどい…」「魚焼きグリルの汚れが落ちてくれない…」など、特に汚れが気になる箇所がある方は、事前に相談することがおすすめです。
3.〈トイレ〉
トイレ掃除も上から順に行います。
まずは、天井や壁のほこりを取り除きます。
次に、便器や便座の掃除に取り掛かります。専用の掃除用具を使って水を抜き、尿石などのしつこい汚れもしっかりきれいにします。
タンクや蛇口なども専用のブラシなどを使い、掃除していきます。
最後に床の洗浄と拭き上げをすれば、トイレ掃除は完了です。
4.〈浴室〉
浴室は、湿気によるカビや水垢、皮脂汚れなど、汚れが溜まりやすい場所です。
掃除箇所に合わせて洗剤や掃除方法を変えてピカピカにしていきます。
まずは天井、照明、窓。細かいところまでしっかり拭き上げます。
次に浴槽の掃除です。ちなみに、浴槽エプロン内部の掃除はオプション料金になります。
他にも、鏡のウロコ取り、排水口内部もオプション料金で引き受けてくれるところがほとんどです。
「この際だから細かいところまでしっかりきれいにしてもらおう!」という方は事前に業者に相談するようにしましょう。
最後に壁や床の洗浄と拭き上げをして掃除完了です。
5.〈窓・サッシ〉
窓の掃除では、ガラス・サッシ・網戸を専用の機械で掃除していきます。
水垢など汚れがひどい場合は研磨剤を用いることもあります。
網戸が古くなっている場合は、オプション料金で張り替えることもできます。
6.〈玄関〉
玄関掃除では、床や靴箱、門まわりを掃除します。
タイルの黒ずみがひどい場合も専用の機械を使ってしっかりきれいにします。
また、靴箱の臭いが気になる場合は、専用の薬剤を使って悪臭を消します。
空室・空き家のハウスクリーニングは、家中の掃除をしてくれるサービスですが、特定箇所に特化した掃除サービスではありません。
そのため、「汚れがひどい場合」や「プランに含まれていない箇所を掃除してもらいたい場合」は追加料金でオプションを利用する必要があります。
実際にハウスクリーニングを利用する際は、自分が掃除してもらいたい範囲を明確にしてから依頼するようにしましょう。
空室・空き家クリーニングの料金相場
では最後に、空室・空き家クリーニングの料金相場を見ていきましょう。
空室・空き家クリーニングは部屋の広さによって料金相場が変わってきます。
ワンルーム・1Kで18,000~21,000円
1DK・2Kで22,000~25,000円
1LDK・2DKで28,000~31,000円
2LDK・3DKで39,000~42,000円
3LDK・4DKで42,000~45,000円
4LDK・5DKで46,000円~
となっています。
空室・空き家クリーニングは、在宅クリーニングと比べて少し料金が低いという特徴があります。
料金が低くなるのは、人が住んでおらず家具や家電がないため、荷物を移動させる手間が省けるからです。
空室・空き家ハウスクリーニングを利用する際には、部屋に荷物が残っていないかきちんと確認するようにしましょう。
空室・空き家はハウスクリーニングできれいを保ち、劣化を防ごう!
人が住んでいる家と空き家を比べると、空き家のほうが建物の劣化スピードが何倍も早くなってしまいます。
「誰も使ってないから掃除する必要なんてないよね」と長い間掃除しないとみるみる劣化が進んでしまうことも…
今は使っていない空室や空き家でも、将来誰かが住んだり、売りに出すかもしれません。
定期的にハウスクリーニングを利用してきれいを保つことをおすすめします。
実際にハウスクリーニングを利用する際は、今回紹介したことを参考にしてみてくださいね!