あなたは、自宅の排水口をどのくらいの頻度で掃除していますか?
排水口は内部が見えないので、臭いが気になりだしてから「掃除しなきゃ…」となる人も少なくないでしょう。
しかし、臭いが気になり始めたということは、すでに相当汚れが溜まっている証拠です。
汚れが溜まっている状態で使い続けてしまうと排水口が詰まってしまう原因になり、除去作業には費用も時間もかかるので大きな負担になってしまいます。
本記事では、自宅で掃除が必要な4箇所の排水口について、適切な掃除方法や素人とプロの掃除の違い、料金相場について紹介します。
3つの排水口の適切な掃除方法
自宅で掃除が必要な排水口といえば、お風呂場・洗濯機・キッチンの3ヵ所です。
まずは、この3ヵ所の排水口の適切な掃除方法を見ていきましょう。
①お風呂場
お風呂場の排水口には、髪の毛や皮脂汚れ、石鹸カスなどの汚れが溜まってしまいます。
髪の毛はティッシュなどで毎日取るようにしましょう。実は髪の毛をちゃんと掃除するだけでも排水口が汚れるスピードを遅らせることができるんです。
皮脂汚れや石鹸カスは、排水口のヌメリの原因になるので週に1~2回は掃除するのがおすすめです。
では、掃除手順を見ていきましょう。
〈1〉ゴミを取る
まずは、ゴム手袋をはめて排水口に溜まっているゴミを取ります。受け皿に溜まっている髪の毛以外に、引っかかって取りにくいゴミは古くなった歯ブラシを使うと簡単に取ることができます。
〈2〉取り外せる部分をこすり洗いする
排水口のふたや目皿、受け皿、トラップなどを中性洗剤をつけたスポンジでこすり洗いします。
なかなか落ちない汚れには歯ブラシを使うようにしましょう。
〈3〉排水口内部を掃除する
お風呂場の排水口掃除に適切なのが、重曹とクエン酸による洗浄です。
排水口全体を覆うくらい重曹をふり、重曹の上にクエン酸をかけます。すると、大量の炭酸ガスの泡が発生するので30分~1時間待ちましょう。
大量の泡が汚れをしっかり浮かせ分解してくれます。最後にお湯で泡をしっかり流しましょう。
②洗濯機
洗濯機の排水口が汚れる原因は、衣類についている垢や泥、髪の毛、糸くずなど。
そのまま放置していると悪臭や洗濯機の故障の原因になってしまいます。
洗濯機の排水口の掃除は月に1回がおすすめです。
では掃除の手順を見ていきましょう。
〈1〉洗濯機のコンセントを抜き、水道の蛇口を締める
洗濯機の電圧は高く、感電すると危険です。必ずコンセントを抜いてから掃除を始めましょう。
また、水道の蛇口を締めずに掃除すると、洗濯機を動かした時に給水ホースが外れて周囲が水浸しになってしまうことがあります。必ず水が出ない状態にしておきましょう。
〈2〉排水ホースを外す
排水ホースに水が残っていることがあります。バケツなど用意してから外すようにしましょう。
〈3〉排水口のパーツを外す
ゴム手袋をつけて排水口のパーツを外します。
〈4〉排水口にパイプユニッシュを入れる
パイプユニッシュを多めに入れて、30分ほど放置し汚れを溶かします。
〈5〉排水口のパーツを洗う
パイプユニッシュを入れて30分放置している間に、洗面所や浴槽を使ってパーツを洗います。
黒ずみがついている場合はバスマジックリンなどの洗剤と歯ブラシを使って掃除しましょう。
〈6〉排水口に水を注ぐ
30分経ったら、排水口に水を流します。コップを使って何回かに分けて水を入れるようにしましょう。後は外していたパーツを戻せば掃除完了です。
③キッチン
キッチンの排水口は、ゴミ受けに生ゴミが溜まっていたり、ヌメヌメしていたりと掃除するのが億劫ですよね。
このヌメリの原因は、細菌やバクテリアなどの微生物です。ヌメりで排水口が汚れでしまうと悪臭の原因になるので週に2~3回は掃除するのをおすすめします。
では、掃除の手順を見ていきましょう。
〈1〉ゴミ受けを掃除する
まずは、ゴム手袋を使ってゴミ受けを取り出し、付着しているゴミやヘドロをきれいにします。取り除いたゴミはなるべく水気を切って捨てるようにしましょう。
〈2〉排水口を掃除する
排水口に45~50℃のお湯を流し、固まった油汚れやヘドロを溶かします。
排水口の穴はたわしや歯ブラシを使ってきれいにします。その際は、必ず食器洗いのたわしとは別のものを用意してください。
後はパイプクリーナーを使って洗浄します。投入する量は取扱説明書に記載されている量を守るようにしましょう。
投入後は30分~1時間放置します。放置時間が長すぎると溶けた汚れが固まって排水口を詰まらせてしまう原因になるので注意が必要です。
ある程度放置したら、水を流して十分に薬剤を洗い流します。
このように、自宅の排水口をすべて自分で掃除しようとすると時間も手間もかかってしまい、毎日忙しい方は定期的に掃除するのは難しいですよね。
そんな時は掃除のプロに頼むのがおすすめ。では、素人の掃除とプロの掃除にはどんな違いがあるのでしょうか。
自分での掃除とプロの掃除の違い
排水口の掃除は、市販の洗剤を使って自分でやることもできますが、完全に汚れを落とすのは難しいです。
掃除のプロに頼めば、専門の道具や薬品を使ってしっかりときれいにしてくれます。
ここでは、2つの洗浄方法を紹介します。
①高圧洗浄
ハウスクリーニング業者が行う一般的な掃除方法が、高圧洗浄です。
高圧洗浄機のホースから噴射する水流で、排水口や排水管に溜まっている汚れを粉砕させます。
自力での掃除は1時間ほどかかりますが、高圧洗浄は20~30分できれいにすることができます。
②ワイヤー式清掃
ブラシが先端についたワイヤーを排水口、排水管に回転させながら入れて、押し引きを繰り返しながら汚れを取る方法です。
業務用のワイヤーブラシは、長さも長く、ワイヤーの強度も強いので、ごっそり汚れを取ることができます。
どちらも業務用の機械を使った掃除方法なので、溜まっていた汚れをごっそり取り除いてくれます。
排水口ハウスクリーニングの料金相場
毎日忙しくてなかなか掃除できていない方や、自分で掃除しているけどなんとなく臭いが気になる方は「プロに頼んできれいにしてもらうのも良いかも」と思っている方もいるかもしれません。
最後に排水口のハウスクリーニングの料金相場を見ておきましょう。
ハウスクリーニング業界では、排水口クリーニングは3種類あります。
・「キッチンの排水口の掃除」のように特定の排水口のみを掃除してくれるプラン
・キッチンクリーニングや浴室クリーニングの中で、排水口の掃除もまとめてしてくれるプラン
・キッチンや浴室など水回りをセットで掃除してくれるプラン
まず、特定の排水口(1ヶ所)の掃除をしてくれるプランの料金相場は、3,000円です。
複数の排水口を掃除してほしい方は、キッチンの排水口と浴室の排水口、2箇所で6,000円という利用方法が可能な業者もあります。
次に、キッチンクリーニング、浴室クリーニングの中で排水口の掃除もしてくれるプランの料金相場は、16,000円前後です。
このプランは排水口メインで掃除するプランではないので、利用する際には、ちゃんと排水口を掃除してくれるか確認するようにしましょう。
最後に、水回りをセットで掃除してくれるプランの料金相場は、35,000円前後です。 キッチンから浴室、トイレまで水回りの掃除をすべてやってくれます。
このプランも排水口の掃除がメインのプランではないので、利用する際に、排水口の掃除を実施してくれるか確認するようにしましょう。
排水口の掃除はプロに依頼して清潔な状態を保とう!
排水口の掃除は、自力でも可能ですが、市販の洗剤では汚れが落としきれません。
忙しくて掃除まで手が回らない方はもちろん、普段掃除をしている方でも年に1回くらいはプロに掃除してもらってピカピカの状態にすることをおすすめします。そうすることで、排水口、排水管の劣化を防いで長く使いことができます。
あなたも一度、排水口クリーニングを利用してみてはいかがでしょうか。